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CREATION

OONOYA BUTSUDAN

Urushi Partition

仏壇は、最大11人の職人によってさまざまな工程を経て作られます。日本を代表する伝統工芸品である漆を使用しているということは、仏壇の中で表現される最も特徴的で印象的な要素の一つです。漆は、東アジアにしか生えていない漆の木から採取される樹液で、数千年前から使用されています。この樹液を乾燥させると、光沢のある耐久性の高い塗料として使用することができます。漆職人は、埃に気をつけながら、数週間かけて何度も木地に光沢のある漆を塗っていきます。繊細な作業によって作られた漆は、何十年も使って傷んだとしても補修することで、その光沢を蘇らせることができるのです。

仏壇の伝統的な黒漆塗りのヒンジ式ドアパネルが、新たな形に生まれ変わりました。「漆のパーティション」は、折りたたんで持ち運びができ、背景を作ったり、プライバシーを確保したり、空間を緩やかに区切ったりする美しい方法です。硬い長方形の形状をした従来のパーティションとは異なり、”Urushi Partition “は丸みを帯びた優しいフォルムで、周囲に柔らかく溶け込むように仕上げられています。独特の黒漆仕上げは、正面から見ると無反射のマットな表面ですが、斜めから見ると鏡のように光沢があり、反射するようになっています。

住宅やホテル、レストランなどのパブリックスペースに設置しても、抽象的な外観のため、さまざまなインテリア空間に柔軟に溶け込むことでしょう。

MAKER

仏壇の大野屋/名古屋仏壇

仏壇の大野屋は1854年の創業以来、彫刻や漆塗り、箔置きといった日本の伝統工芸の技術の粋を集めた名古屋仏壇の製造販売を担ってきました。仏壇は、最大11人の職人によってさまざまな工程を経て作られます。
日本を代表する伝統工芸である漆塗りを使用しているということは、仏壇の中で表現される最も特徴的で印象的な要素の一つです。
しかし、現代の生活では昔ながらの仏壇を維持することさえも難しくなるほど生活スタイルが一変してしまいました。
伝統の技術を現代の需要に生かし、永続的に職人の技術が継承されることを考えた時、
宗教色の強い仏壇から、文化、国境、時代を超えてアート的な価値を持つインテリア商品の分野で、日本ブランドとしての進化を目指す道を開いていくことに価値を見つけました。