Urushi Partition

仏壇は、最大11人の職人によってさまざまな工程を経て作られます。日本を代表する伝統工芸品である漆を使用しているということは、仏壇の中で表現される最も特徴的で印象的な要素の一つです。漆は、東アジアにしか生えていない漆の木から採取される樹液で、数千年前から使用されています。この樹液を乾燥させると、光沢のある耐久性の高い塗料として使用することができます。漆職人は、埃に気をつけながら、数週間かけて何度も木地に光沢のある漆を塗っていきます。繊細な作業によって作られた漆は、何十年も使って傷んだとしても補修することで、その光沢を蘇らせることができるのです。
仏壇の伝統的な黒漆塗りのヒンジ式ドアパネルが、新たな形に生まれ変わりました。「漆のパーティション」は、折りたたんで持ち運びができ、背景を作ったり、プライバシーを確保したり、空間を緩やかに区切ったりする美しい方法です。硬い長方形の形状をした従来のパーティションとは異なり、”Urushi Partition “は丸みを帯びた優しいフォルムで、周囲に柔らかく溶け込むように仕上げられています。独特の黒漆仕上げは、正面から見ると無反射のマットな表面ですが、斜めから見ると鏡のように光沢があり、反射するようになっています。
住宅やホテル、レストランなどのパブリックスペースに設置しても、抽象的な外観のため、さまざまなインテリア空間に柔軟に溶け込むことでしょう。
